≪より自然に沿って、より手仕事で≫
寺田本家では自然発酵の素晴らしさをお伝えしようと、自然酒造りを続けてまいりました。
「自然とは何か」 「発酵とは何だろうか」 と微生物と向き合い考える中で、
自然の美しさに触れるたびに湧きおこるわくわくとした感情に気が付きました。
「自然との一体感」 「感動」 「畏敬の念」
人によって呼び方は違うかもしれませんが、豊かな恵みを与えてくれる自然への感謝と報恩を胸に 「自然酒の奥深い世界へ、さらに分け入ろう」と思うようになりました。
そこで、より自然に沿って、より手仕事で、特定名称酒という枠を超え、私たちにできることを全て注いだ「自然酒のフラッグシップ」といえるようなお酒を醸すことにいたしました。
耕作放棄地だった谷津田を蔵人たち自ら復田するところから始まり、そこで育てた在来種のお米をつかって木桶仕込・槽搾りで醸された、2022年醸造の墾。熟成の時を経て蜜のような甘さと、酸味と旨味の余韻が長く楽しめるまろやかな味わいとなりました。
ラベルの手漉き和紙には、寺田本家の木桶の材となる山武杉の皮と自家田の亀の尾の稲を漉き込み、中央は谷津田の土で作ったインクで染めました。
包装紙は、ビンを包む杉の木を模した形から、封を解くと蓮の葉のような円形になります。張りのあるクラフト紙へ丹念に折りを入れることで形造られます。
内側には「墾」ができるまでの一年の営みを二十四節気で表現しています。
美しい風景と生命のめぐりの中で生まれた「墾」は、私たちの旅の現在地を教えてくれます。
「墾」が、自然酒という世界をさらに拓き、新たな芽を生む種となり、次の世代に繋いでくれることを願います。
私たちのこの想いが皆様にとどきますように。
私たちは、これからも日本の伝統文化を守り、自然に寄り添い、微生物に学びながら「百薬の長」たる本物の酒造りを目指して、蔵人一同、精進いたします。
~嬉しき・楽しき・有難き~
墾についてより詳しく