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うふふ通信

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2026.06.19

サシバについて知る時間

ヤマカガシを捕らえて巣へ向かうサシバ

photo by 飯田 純男

 

神崎町を旅立った絶滅危惧種のタカ、サシバたちが越冬地のフィリピンや沖縄、奄美群島の徳之島(鹿児島県)から戻ってきました。昨年5月に神崎町でGPSをつけ、秋に南西諸島へ渡りをしたサシバたちです。

4月に帰ってきたサシバたちは巣をつくり、5月ごろに卵を産みます。6月は卵がかえって、子育て真っ最中。子どもたちのために、餌を探して巣と田んぼを行ったり来たりの大忙しです。

 

※サシバのGPS調査についてはこちら

(昨年より、寺田本家では岩手大学の東さん、日本自然保護協会の出島さん、村石さん、日本鳥類保護連盟の藤井さん、日本野鳥の会の葉山さんのご協力のもとGPSをつけた調査がはじまりました。)

 

先日、地元の小学校で60名近くの子どもたちに向けて、サシバの出前授業を開きました。授業の後は、サシバが暮らす谷津田へ行き、里山の生き物観察会です。

小学校での出前授業

 

カエル、オタマジャクシ、ヤゴ、ゲンゴロウ、コウイムシ、エビなどいろいろな生き物が見つかり、子どもたちは大喜び。時間を忘れて、夢中になって網をふるいました。

自然の中で思いっきり遊ぶこと、田んぼを吹き抜ける風や、日の熱さ、冷たい水の心地よさを感じること。純粋に、楽しい時間が自然を愛し慈しむ心を育むのではないかと思います。

サシバを軸にたくさんの人が関わり、こうして集まれることが本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

捕まえた生き物を観察する(コウイムシ)

 

また、今年は調査員の村石さんにサシバの生態調査の方法をレクチャーしてもらう勉強会を開催いただきました。

村石さんのもと、神崎町で自然に沿った暮らしを実践・提案している「こうざき土と暮らしの会」の方々と、寺田本家の蔵人たちが、サシバの生態調査のために地域をめぐりました。

夢中でサシバの巣を探す大人たち

 

神崎町には、確認されているだけで8つがいサシバがいて、密集度の高い地域だそうです。サシバは、カラスくらいの大きさの絶滅危惧種のタカです。

田んぼに寄り添って生きてきたサシバたちは、耕作放棄地が増えると餌場がなくなり生きていくことができません。よくカラスの集団に追いかけられているのを見かけます。

ピックイーという鳴き声(海外ではKISS ME)が可愛くて、応援したくなります。

 

私たちの谷津田の隣では、山を削って土砂採集がおこなわれています。サシバはその近くで巣をつくり、私たちの田んぼを狩場にしています。

開発が進む隣接する山

 

田んぼも「自然に手を加える」という点では同じですが、耕作放棄地を減らし、豊かな循環を生み出していくことに心地さを感じます。

サシバの生態を地域の人たちが観察できるようになれば、その情報が今後のさらなる保護活動につながっていくのではないでしょうか。

なにより単なる保護対象ではなく同じ空間で身近に生きる生き物として、理解を深めるごとに益々愛着がわいてきます。

お互いが住みよい環境を共有しながら暮らしていけることを願い、これからも自然の力を借りたお米作りに励んでまいります。

高い木の上で周囲を見渡すサシバ

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